もともとこのサービスの前身は電車での痴漢被害通報に限定したものでしたが、実はこの企画は開発者個人(男性)の体験がもとになっています。
中学・高校と満員電車に乗って学校へ通っていたのですが、しばしば痴漢にあうことがありました。男であっても痴漢されるというのは大変気持ちの悪いものですが、当時まだ繊細だった少年は声を上げることはできませんでした。そもそも、男のくせに痴漢されるということを人に知られる事自体を恥じる気持ちや、逆切れされたらイヤだな、など色々な感情があったように思います。

20年の記憶のフタ

もっと言うと昔そんなことがあったな・・・と冷静に思い出せるようになったのは30代半ばになってからのことで、なんだかよくわからない「記憶のフタ」みたいなものが覆いかぶさっていたような感覚があります。

人に知らせること自体のハードルは誰にとっても高い

ただよく考えてみると、この感覚は男性に限らず女性でも共通してあるはずで、いずれにせよ「人に知らせること自体のハードル」はかなり高いということです。被害を訴える事自体に負担を感じずに済み、尚且つ、そもそも迷惑な輩に遭遇しないで済む手段があればこんなに良いことは無いだろうと強く思ったのが前身のサービスを発案するに至った経緯です。